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2017/03
Abstruct
 映像の彫刻(仮)は文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業に採択された作品です。複数のデバイスを立体的に配置し、あたかもそこに存在するかのような立体物を映し出す。各デバイスにはその法線方向から立体物を見た時の映像が映し出されることで、鑑賞者は多視点から立体物を見た映像を同時に観察することができる。各デバイスは緩やかに回転し、その位置、角度に合わせた映像がリアルタイムに変化し映し出す。
 立体物は人の全身をMRI撮影し、それを立体化したものである。これにより表面だけでなく、人の内部を同時に映し出す。各デバイスの位置はそのまま断面となり、外にある部分は表皮を、中にある部分はその断面を映し出す。
 タイトルは仮称だった映像の彫刻(仮)から、立体の多視点映像の意味を込めCUBISTAを正式名称とした。